化粧をするということは、顔に仮面をつけることと同じだ。だけど、化粧はふつうの仮面とちがう。化粧は自分の顔をキレイにする仮面だ。
化粧をすることによって、相手が男性でも女性に見えたりする。たとえば、ただスカートをはいただけじゃ女性には見えない。髪を女性の髪形にしても、顔が男性じゃ女性には見えない。ちゃんと化粧をしてからやっと女性に見える。
私がもしも男性になるんだったら、まゆ毛をキリッとさせたり、私の顔に合うような男性の顔を思いうかべる。服もズボンやコートなどを着る。
人間はだれだって、変身しようと思う気があれば変身できる。
動物や人間、虫など生き物には、変身する物がたくさんいる。
例えば、だれでも知っているおたまじゃくしは、カエルになる。これも変身の一つだ。変身するのには、なにかわけがある。おたまじゃくしは小さくて、まだ地上では呼吸できないので、水の中でえら呼吸する。だから長い尾がある。やがて大きくなると地上で呼吸することができるようになるので、尾がなくなる。
生き物は、だんだん変身してきている。キリンなんかは、昔はあんなに首が長くなかったが、高い所にある木の葉を食べるので首が長くなった。これも変身だ。
ガラパゴス諸島にいるガラパゴスゾウガメは、もともと同じ形の甲羅だった。背の高いサボテンや低木の葉が少し高いところにたくさんあり、顎が長くのびないと食事ができないので、甲羅の前方がめくれ上がっているうえに、顎と前肢が相対的に長く、キリンのように頭を高く持ち上げることができるカメがいる。逆に草が低い所に住んでいるカメは、そんなに頭を高く伸ばさなくても食事はできる。そのような所に住んでいるカメは、深い藪の中を突き進むのに適したドームのような形をした甲羅のカメだ。このように住んでいる所の環境に合わせて体は変身している。
魚のウナギは、生まれたばかりの時のシプトセファルスと呼ばれる柳のような形をした幼虫から、だんだんとシラウスウナギというとうめいなウナギの赤ちゃんになる。このようなウナギの変身のことはまだよく知られていない。
変身というものには、たくさんの秘密がある。生き物はみんな知らない所で変身している。変身というものは秘密がまだまだいっぱいだ。
人間の性格や人柄というのは、顔や姿ににじみでるとよく言われている。知らない人に会うと、見た目からその人の性格などを想像してしまう。落ち着いた色や地味な色の服を着てたりすると、おとなしそうでやさしそうな印象を受ける。逆に、服や髪がはでな色をしていると、気が短そうで恐ろしい印象を受ける。中には今の若者のように、見た目から想像するのとは全然違う性格の人もいる。変わった性格をしていて近よりがたい人が、話してみると案外気さくだったりする。
なぜ人は化粧をしたり、髪を染めたり、整形をしたりして見た目を変えるのだろう。ただ単にきれいになりたいとか、格好よくなりたいという理由が多い。だけど、本来の姿を変えようとするのは、無意識のうちに本当の自分を隠そうとしたり、こんな性格に見られたいという、理想の姿に近づけようとする気持ちがあるからではないか。
例えば、スポーツ選手。特に格闘技の選手達は本来の自分よりも強く、そして乱暴な性格に見せて相手を威圧しようとする。普段の生活の中でも、強さとは違うが何かを表そうとして、姿を変えている。
そのようにして人は意識的に見た目を変えるだけでなく、無意識のうちに相手にあたえる内面的な印象を変えているのではないか。
私は、「男性が化粧をする」ということにびっくりしました。せすじがぞーっとしました。
写真を見た時、二人をくらべて見ても同じ人にはとても見えませんでした。服そうもちがう、化粧もしている、かみ形もちがう、どう見ても女の人です。文章を読んでみれば、これは本人がやりたいと言ったことではないか。私はこの人をおそろしく感じました。そして、このような別人になってしまうことにもびっくりしました。よくあんなに人を変身することができるなとおどろきました。さすがアーティストだなと感心しました。いろんな人がそれを体験しに行ったことにもおどろきました。しかも、20〜60才の方がやってくるとはびっくりです。まつ毛をカールする時に初心者の人は「いたいっ」、目にあたったようです。生で見たらおもわず笑ってしまいそうです。
確かにおもしろそうだけど、男性は変です。化粧がにあわないというか、しないほうが良いと思います。にあう人はにあうかも知れないけど、やっぱり男性はしないほうがいい!ちょっと気持ち悪いと感じました。
まだ見た目が男性で、言葉づかいが女性言葉の方がましです。芸のう人でもそういう人が2、3人います。「おすぎ」さんや「ピーコ」さんなどは、見た目は女っぽいですが、少々男っぽいなぁと感じています。どんなに女そうをしても、ちょっと男っぽい面もでてしまうんだろうとわかりました。見た目が男っぽい人で、言葉づかいが女性言葉の人なら、友達になってもいいかなぁと、その芸のう人を見て、考えました。でも、女そうする人は気持ち悪いです。